感情は波のように@追悼ミーミ
ミーミの死を思いがけないほど沢山の方たちが一緒に惜しんでくれました。
お便りをくれたり、泣いてくれた皆さん、本当に有り難う。
たった五ヶ月しか生きてなかった小さなミーミが、沢山の人の胸に今も住んでるのです。
有り難いね、ミーミ。
一番びっくりしたのは、ちーちゃんの反応でした。
別府へ向かう車中、ミーミに会いたいと言うので、私も正直にあのね、ちーちゃん。ミーミは天国へ行ったんだよ、と伝えたのでした。
ちーちゃんは、その日の女旅(私と弓ちゃんとちーちゃんの三人)を楽しみにしていて、朝から私の運転する車の助手席に半ばハイに機嫌よく座っていたのだけど、そう打ち明けると、とたんに静かになりました。
どうして天国へ行ったの?
そうね、ミーミの寿命だったのかな。
死んだって言うこと?
そうだね、死んで天国に行ったのよ。
お葬式はしたの?
ちーちゃんの顔がみるみる間に強張っていくので車を止めて、ちーちゃん、後ろのママのとこ行く?と聞いたら、小さく頷いて自ら後ろの席へ移動していきました。
こんな時、誤魔化さずにきちんと話さなければ!決心してちーちゃんに言いました。
あのね、動物は人間に比べて命が短いんよ。亀や鶴は人間より長いけどね、犬や猫や鳥や魚は人間より先に死ぬんよ。
だから、いっぱいいっぱい愛してあげて、天国に見送るときはいっぱい泣いてサヨナラするんよ。
一緒に居られて楽しかったね、有り難う、愛してるよ。って伝えたら、それでいいんよ〜、私もいっぱい泣いけん、ちーちゃんもママに抱いて貰って泣きよ〜。
そう言うと、ちーちゃんは大きな涙をボロボロ落として、弓ちゃんの胸に頭を埋めて文字通り号泣したのでした。
うわああ〜ん、うわああ〜ん、うわああ〜ん!
うわああ〜ん!
うわああ〜ん!
私も弓ちゃんもつられて、啜り泣く道中。
ミーミ、ミーミ、ミーミー。
だけど90分の別府への旅。
ずっと泣いてはいられないのです。
三人でまた楽しくお喋りしたり、ケロポンズの歌を歌ったり、天草に三人で旅した思い出話しに花を咲かせたり。
五歳になったちーちゃんはもはや立派な女子。
ところが、波のごとくちーちゃんにミーミが死んだという悲しみの涙がやってくるのでした。
思い出しては号泣、また引いて、また思い出して号泣。
弓ちゃんが言うに、ちーちゃんは翌日も思い出して泣いてくれたそう。
悲しみは波のようにやってくる。
きっと悔しさも同じ。
きっと苦しみも、怒りも。
そしてきっと喜びも。
同じくきっと楽しみも。
波のようにやってくる感情をちーちゃんは見せてくれたのでした。
感情は自分の本質とは別にやってきて、去ってゆく。
その感情を捕まえて離さないのは誰なんだろうね。その理由はなんなんだろうね。
だから、私は許そうと思うよ。
自分のことも、人のことも。
波は神聖な事実。
波に身をまかせることは、神聖なものに触れるチャンスです。
今読んでる本にそう書いてありました。
ミーミ、ちーちゃん。
小さい愛しきものたちに沢山学んでます。
有り難うね。愛してるよ。
by usa-kunisachii | 2012-12-04 00:23